悔いのない人生を送るために必要な黄金の林住期

林住期(林棲期)は、五木寛之によると50歳~75歳の期間である。学び・働きの時を経て、やっと自分のしたいことができる黄金の時間であるという。

なるほど、考えてみると、50歳までの社会生活において自分の理想とする生活を送れた者、あるいは理想の生活に向けてすこしでも歩みを進めた者は一体どのくらいいることか。仕事に、家庭にと、果たすべき義務が多く、自身の理想を曲げてでも生活していかなければならないのが実際である。「夢の実現のためにたった一度の人生をかける」というのは簡単であるが、その実現に向けて努力することには多くの困難がつきまとう。

50歳までに人生の義務を果たし、その後の時間は自分のために使うというのは、理にかなってる。50歳までの人生と、50歳以降の人生を全く別物と考えることができれば、そこから新たな輝かしい人生がスタートする。そのためには、今までの人生の柵(しがらみ)を切り捨て、人生をシンプルにしていく必要がある。目的志向型の生き方である。

いままでの人生を振り返り、50歳からの人生を設計することは、悔いのない輝かしい人生を送るためには重要である。



1.学生期(梵行期、ブラフマチャルヤ、brahmacarya) – 師のもとでヴェーダを学ぶ時期
2.家住期(ガールハスティア、gārhasthya) – 家庭にあって子をもうけ一家の祭式を主宰する時期
3.林棲期(ヴァーナプラスタ、vānaprastha) – 森林に隠棲して修行する時期
4.遊行期(サンニャーサ、samnyāsa) – 一定の住所をもたず乞食遊行する時期


林住期(五木寛之、2007年)より

古代インド(紀元前2世紀~紀元後2世紀)では、人生を4つの時期に分けて考えたという。
「学生期(がくしょうき)」、「家住期(かじゅうき)」、そして、「林住期(りんじゅうき)」と「遊行期(ゆぎょうき)」。
「林住期」とは、社会人としての務めを終えたあと、
すべての人が迎える、もっとも輝かしい「第3の人生」のことである。

学生期  0歳~25歳 青春 心身を鍛え、学習し、体験を積む
家住期 25歳~50歳 朱夏 就職し、結婚し、家庭を作り、子供を育てる
林住期 50歳~75歳 白秋 真の人生のクライマックス・黄金期
遊行期 75歳~     玄冬

林住期の生き方
 本来の自己を生かす。
 自分を見つめる。
 心の中で求めていた生き方をする。
 他人や組織のためでなく、ただ自分のために残された時間と日々をすごす。


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この記事へのコメント

2014年03月31日 09:15
五木寛之の林住期を読まれましたか。参考になる良い本です。私は、家住期50%林住期30%遊行期20%位の割合で同時並行で過ごしています。完全に出家してサドゥーには成れないので、家族と共に暮らす日常生活をしながらです。心の持ち方で次第です。美味しい物を食べたい、お金が欲しい、名誉や地位が欲しい、人から賞賛されたい。煩悩です。この煩悩を滅するのは非常に難しいです。

2014年03月31日 22:26
27歳の時だったと記憶しています。夏に海へキャンプに行った時のことです。当時も忙しく、会社の仕事を持参で行ったものですから、同い年のイタリア人が、「あなたはStruggle for life だね」と言ったのを今でもよく記憶しています。その人は、慶應義塾大学でイタリア語を教え、イタリアオペラも解説もするなど日本で幅広く活動中です。当方は60歳で定年を迎えましたが、その後の再雇用で今も週5日、フルで仕事を続けています。従って、未だ家住期ですが、本ブログの作成が少しばかりではありますが林住期の入口であると位置づけています。ほんのちょっとの抵抗ではあるのですが、心の平安は保たれます。

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