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zoom RSS あの「ピップエレキバン」に効果あり! は本当か?

<<   作成日時 : 2014/04/17 05:44   >>

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ピップエレキバンの商品説明(効能)は次のようになっている。ともかく効くという説明である。動画まで用意されているが、私には理解できない。

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磁気で肩こりを治療するという話は多くあり、論文でも報告されているが、2000年以降の報告は少ないように思われる。新しいものとしては、例えば次のようなものがある。ピップエレキバンの90ミリテスラに対し、0.0003ミリテスラでも効果ありとしている。

新しく開発した家庭用磁気刺激装置の肩こりに対する効果(2011)
 発生する磁界は 300 nT 程度と微弱 肩こり者において磁気刺激による筋硬度の低下効果を認めた

一方、最近、雑誌「化学」の2014年3月号に「磁気科学が拓く医用工学の新展開」(筏義人)が掲載された。その内容は、

磁場は人体の局所温度を上げ、骨を新生する。
血液に1.33テスラの磁場を1分間与えると血液粘度が20〜30%低下する。磁場印加を中止すると、2時間後に粘度は元の値に戻る。その理由は、図のように赤血球が並ぶためである。

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この例では、ピップエレキバンの90ミリテスラにたいして1330ミリテスラと強い磁場を与えている。

0.0003ミリテスラ〜1330ミリテスラの間で、磁気は人間に好影響を与えるとの結果となるが、やはり私には信じられない。医療用MRI装置の磁場強度は500〜1500ミリテスラで、この検査を受けると一時的にでも肩こりが治る可能性があるということになる。アンケートをとってみると面白い。



ピップエレキバン(Wikipedia)

特徴・使い方
肩こり、腰痛などの筋肉硬化症の患部に直接貼る。
80ミリテスラ(800ガウス)の磁気が血行を促進し凝りの解消を促すと同社が効能を謳っている。 ピップエレキバンAは130ミリテスラ、ピップエレキバンEXは180ミリテスラ、ピップエレキバンZは190ミリテスラである。

効用に関する論争

ピップは長年の基礎研究と臨床試験の結果より厚生労働省から「医療用具」の許可を得たものであり、効果は有るとしている。一方で磁気の効果に疑問を持ち、ピップエレキバン程度の磁気で生理作用の変化が起こることは、現在の科学では証明できないとする声もある。ピップの公開している臨床結果では、実際磁気の作用によるものかどうかはわからないが、被験者のサーモグラフィーによる体温上昇が見られたり、筋肉痛の緩和に明らかな効果を感じたと体感する使用者が多い反面、全く効果を感じないという人もおり、効果に疑問を持つ学者には「効果を得られた人は単にプラシーボ効果ではないか」という疑念の声も根強く存在している。

また近年、米医学専門誌「アメリカ苦痛管理ジャーナル」にて磁石による医学的効果が認められないことが発表された。ただしこの記事は、磁気によって「神経」が電気的刺激を受けるという説を否定したものであって、それ以外の医学的効果まで否定したものではない。

なお、磁場が血中のヘモグロビン(鉄イオンを含んでいる)に作用するとの俗説があるが、鉄イオンは磁気に反応しないため、誤りである。



参考

2010年12月29日 自筆文書より

磁力は人間の体に生理的な影響を与えるか? 特に日本で信仰されているピップの肩こりをいやす効果について

ピップマグネループなるもののコマーシャルをテレビで見た。磁石を束ねてネックレスとし、それを首にかければ肩こりに効くとの流れかと思う。

ピップエレキバンが発売されたときに、なぜそれに肩こりを癒す力があるのかと考えたことがある。ツボに磁石をあてると、経絡に影響を与え、あたかも指圧と同じ効果が得られる? この場合は磁気の効果ではなく、指圧と同じくピンポイントを押さえ続けることによる物理的効果となるが、私が思いついたのはこの程度のことである。実際はもっと奥の深いものかもしれないが、私の能力では測りかねる。

指圧の効果が効いているとすると、ピップエレキバンが売れ続けるのには不思議がある。一度使ったピップエレキバンを廃棄するから新規購入が起こるということである。その磁石を捨てずに再度絆創膏を用いて貼り付ければ理屈上は新品と同じ効果が得られるはずである。人体に張り付けた磁石の磁力それ自体が、人体に肩こり効果を示したために減少するなどということは考えられない。

エレキバンやマグネループなどは国が認めた健康器具である。日本では多くの愛用者がいるものと考えられる。しかし、私にはどうしてもそれが信仰としか思えない。肩こりに対して効果があると信じ込むところに、その効果が発揮できると断言したいところであるが、日本経済新聞の記事は「検証困難、議論決着つかず」となかなか慎重である。

私としては、まず、ピップのよう磁力の弱い磁石ではなく、同じく国が健康器具として認めている「快磁康」で、何らかの人体への効果があるかは興味があるところである。


ピップエレキバンピップマグネループは藤本製薬から販売されている。

藤本製薬の詳細はWikipediaホームページを参照のこと。



日本経済新聞 2010年12月12日より

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