12時頃に床に入りいつもどおりにすぐに眠りについた。私は非常に寝つきが良く、不眠症などというものとは縁がない。そして、大概は5時頃、それも5時プラスマイナス10分くらいに目が覚める。目覚めた時には、頭はすっきりしていて思考には支障はない。睡眠時間は短くても大丈夫のようだ。 だが、昨夜は違っていた。すぐに眠りには落ちたが、長い長い夢を見た。そして明け方かと思って目を覚ましたが、時計はまだ1時前。なんと1時間も眠っていなかった。その間に、幼少時代から現代までのありとあらゆる、といっても全部ではないとは思うのだが、多くのシーンを夢で見た。非常に不思議な体験である。目覚めた時にはそれらの画像は鮮明であったが、いま文章を書いている30分も経つと、だんだんにその印象は薄れていく。 死の直前に、人生が走馬灯のように脳裏を駆け巡るとはこの夢の体験のようなことを言うのだろうか。目覚めた時に最初に思ったのは、「生きていて良かった」ということである。人が聞いたらなんということを思うのかというかもしれないが、そう思った。 人の見る夢は、フロイトなどに言わせると、何かの象徴ということになるのだが、昨夜(といってもほんの1時間以内前)の夢は一体何を私自身に訴えていたのだろうか。60歳をすぎて最近は惰性で生きている。チャレンジ精神が欠乏している。それは私自身、いま大いに自覚しているので、その反省を促すための夢であったのかもしれない。 夢を見ている時間は非常に長く感じられた。なにせ今までの人生を、あたかも実体験しているように見せてくれたのだから。だが、実際に要した時間は1時間以内。実際は10分〜20分という非常に短い時間であったのかもしれない。この短い時間ではあったが、脳細胞は活発に活動していたように感じている。昼間の目覚めている時間帯に、これだけ活発に脳を使いこなすことができれば、どれだけ素晴らしいことが実現できることか。 60歳を過ぎても、「何をのんびりとやっているのだ! 生きている意味は?」と自分自身にお叱りを受けたようなこの1時間であった。ともかくはあの世に脚を踏み入れることなく、生きていて良かった。生きていさえすれば、何でもできる。 ブログ一覧に戻る ホームページ「アルケミストの小部屋」に戻る |
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