コンクリートと相性の悪いCO2をコンクリート補強に利用する、まさに逆転の発想
コンクリートとCO2は相性が悪いというのが一般通念(常識)である。最初はアルカリ性であったコンクリートが、CO2を吸収して中性化し、コンクリート強度も弱まるが、建物の構造を支えている鉄筋コンクリート中の鋼材(鉄筋)も腐食する。Wikipediaでは次のように記述されている。
「二酸化炭素によって、コンクリートが中性化し、鉄筋コンクリート中の鋼材の不動態被膜が失われる」(コンクリート、Wikipedia)
この相性が悪いコンクリートとCO2を結びつけ、コンクリート寿命を長くしようとする試みが日本経済新聞の記事である。CO2のマイクロバブルを用いたところがミソのようで、敵と思われていたCO2をうまく家来にしてしまったというところだ。まさに、逆転の発想である。
コンクリートの表面で起こっている反応は、
Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3 + H2O
西日本新聞 8月12日
九州新幹線の高架橋からコンクリート片落下
山陽新幹線(兵庫県加古川市)での補強工事(2014年6月) 橋脚を鉄板で覆っている
補修中
補修完了
日本経済新聞 8月12日
微小気泡に脚光 東大、インフラ補修に応用
東京大学の北垣亮馬講師は老朽化したコンクリートの亀裂を補修する技術を研究する。
CO2が入った記法を含む水を亀裂にかけると、泡がはじけてCO2を放ち、コンクリート中の水酸化カルシウムを炭酸カルシウムに変える。炭酸カルシウムは貝やサンゴの成分だ。ビルや橋などの壁面位泡を含む水を吹き付けると、傷がかさぶたのように固まっていく。
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「二酸化炭素によって、コンクリートが中性化し、鉄筋コンクリート中の鋼材の不動態被膜が失われる」(コンクリート、Wikipedia)
この相性が悪いコンクリートとCO2を結びつけ、コンクリート寿命を長くしようとする試みが日本経済新聞の記事である。CO2のマイクロバブルを用いたところがミソのようで、敵と思われていたCO2をうまく家来にしてしまったというところだ。まさに、逆転の発想である。
コンクリートの表面で起こっている反応は、
Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3 + H2O
西日本新聞 8月12日
九州新幹線の高架橋からコンクリート片落下
山陽新幹線(兵庫県加古川市)での補強工事(2014年6月) 橋脚を鉄板で覆っている
補修中
補修完了
日本経済新聞 8月12日
微小気泡に脚光 東大、インフラ補修に応用
東京大学の北垣亮馬講師は老朽化したコンクリートの亀裂を補修する技術を研究する。
CO2が入った記法を含む水を亀裂にかけると、泡がはじけてCO2を放ち、コンクリート中の水酸化カルシウムを炭酸カルシウムに変える。炭酸カルシウムは貝やサンゴの成分だ。ビルや橋などの壁面位泡を含む水を吹き付けると、傷がかさぶたのように固まっていく。
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