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zoom RSS 中国の南水北調1400km大運河 長江の水を半月かけて北京に運ぶ

<<   作成日時 : 2014/12/28 08:10   >>

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中国の北京は著しいい水不足だ。黄河に水が流れなくなることもあった。地下1kmの深井戸を掘らないと地下水が得られないなどと報じられたこともあった。

中国には2つの大河がある。黄河と長江(揚子江)である。この長江より黄河に水を引き込み、北京に水を潤す計画がたてられ、その遠大であった計画が完成を見た。1400kmの大運河で、南の長江より北の黄河に水を運ぶことから、南水北調という。

南水北調(Wikipedia)
南水北調(なんすいほくちょう、中:南水北調工程)は、中国南方地域の水を北方地域に送り慢性的な水不足を解消する構想(プロジェクト)の事。2002年12月27日、当時の首相朱鎔基によって着工を宣言された。第10次5カ年計画の一つで、総投資額は約5,000億元。規模、難度共に、三峡ダム工事を超える。西気東輸、西電東送、青蔵鉄道とともに、西部大開発の目玉プロジェクトとして位置づけられる。


1400kmの距離といえば、札幌−熊本間の直線距離に匹敵する。この距離を約半月かけて長江の水が移動していく。1日に約100km。時速に直すと約4kmとなりほぼ人が歩く速度で水が流れる。

これで北京の水不足は解決する。

中国は運河が張り巡らされた国だ。京杭大運河はよく知られている。参考まで。


京杭大運河
(Wikipedia)
京杭大運河(けいこうだいうんが)は、中国の北京から杭州までを結ぶ、総延長2500キロメートルに及ぶ大運河である。途中で、黄河と揚子江を横断している。戦国時代より部分的には開削されてきたが、隋の文帝と煬帝がこれを整備した。完成は610年。運河建設は人民に負担を強いて隋末の反乱の原因となったが、運河によって政治の中心地華北と経済の中心地江南、さらに軍事上の要地涿郡が結合して、中国統一の基盤が整備された。この運河は、その後の歴代王朝でもおおいに活用され、現在も中国の大動脈として利用されている。2014年の第38回世界遺産委員会で世界遺産リストに登録された。


1400kmを実感する 札幌−熊本間距離に匹敵
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神戸新聞 12月28日
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2007年2月7日作成文書

南水北調  中国北部は水が不足  揚子江より黄河へ水を送る

 中国北部は異常な水不足となっている。北京で地下水を得るには井戸を1000mの深さまで掘り進める必要がある。黄河は最近では断流で有名となってしまった。これは、河川が途中でその流れが滞り、河口まで水が流れて行かないことを言う。健康な生活を送るためには、50リットル/日/人の水が必要とされるが、黄河流域ではこの量が非常に厳しい状況となっている。

 一方、揚子江(長江)では工業化の進展につれて農業用水が不足する事態も出てきているが、黄河と比較するとまだ比較的に水はある。

 すでに50年以上前の1952年に毛沢東は、長江の水を黄河に流す計画を発表している。2001年5月の第10次5ヵ年計画で、長江と黄河を、東線、中線、西線の3箇所で結ぶ計画が発表された。南の水を北に調達するから南水北調というのだろう。具体的な計画にはその工期に不明な部分もあるが、中線は2003年12月30日に着工し、工事は8年、投資額は920億元(1元は約15円)となっている。

 工事には多大な困難が予想される。東線はポンプアップが必要であると共に、水質が芳しくない。中線は途中に湖沼等がなく水量調整が困難であると共に、長江自体の流量に与える影響が大きい。西線は両河川の間に高い山脈があるので、トンネル掘削等の困難がある。

 長江の三峡ダム(2009年完成予定)に加え、日本では想像できない規模の大工事が中国において正に進行中である。今回の工事は長江と黄河の間に高低差があったり、砂漠や山脈があることで非常な困難を極めると考えられているが、それ以上に環境を大きく変えてしまうことにならないかと私は心配している。

図はすべて次のURLから(今はリンク切れ)
http://www.nihonkaigaku.org/ham/eacoex/200prob/210envi/211watr/water/watercn.html

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コメント(2件)

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チベット高原東端の西ルートは下流への流量が減り環境問題が起きる(土砂の流れる方向も含めて)ので幾つかのダム建設が中止になった(北京オリンピックの頃)とうろ覚えで憶えています。
匿名
2014/12/28 09:13
匿名様

日経ビジネス 2014年7月11日
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20140709/268390/?rt=nocnt
渇水の北京、対策は汚水の引き込み
「南水北調」計画を強行も、水源汚染は放置の愚
東ルートは2002年12月27日に、中央ルートは2003年12月31日に、それぞれ着工したが、西ルートは依然として技術的な検討段階にあり、未だ着工には至っていない。未着工の西ルートは年間の総給水量を170億立方メートルと想定されている。
東ルートは、江蘇省“楊州市”で長江から取水した水を歴史的建造物である“京杭運河”<注1>を活用して運び、隣接する山東省を経由して天津市まで運ぶもので、年間の総給水量は148億立方メートルである。中央ルートは、湖北省と河南省にまたがる“丹江口水庫(丹江口ダム)”から取水した水を河南省と河北省を経由して北京市へ運ぶもので、年間の総給水量は130億立方メートルである。
畑啓之
2014/12/29 05:35

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