PM2.5に含まれる硫酸イオンが喘息の原因物質であると兵庫医科大学が特定

PM2.5という用語はいつから使われ始めたのでしょう。「硫酸イオンは海外では健康被害の報告例があるが、国内でぜんそくとの関連を特定したのは初めて」という報道のされ方ですが、硫酸イオンが喘息を引き起こすということはいままでにはわかっていなかったか、そうらしいと思われていたがその証拠がなかったということでしょうか。また、四日市喘息においては原因物質が特定されていなかった?ということでしょうか。

兵庫医科大学のホームページに行ってみましたが詳しいことはわかりませんでした。数値化したところに意味があるのだと、納得したところです。



神戸新聞 1月21日

PM2・5によるぜんそく 犯人は硫酸イオン

 兵庫医科大(西宮市)の島正之主任教授(公衆衛生学)らは20日までに、大気中の微小粒子状物質「PM2・5」に含まれる特定の物質が、ぜんそくの発作と関連していることを突き止めた。石炭や石油の燃焼などで排出される「硫酸イオン」で、海外では健康被害の報告例があるが、国内でぜんそくとの関連を特定したのは初めてという。

大気1立方メートル当たりのPM2・5濃度が環境基準の1日平均35マイクログラムを週1日超えただけで、ぜんそく発作の率が全年齢で7%、0~14歳では13%増えた。さらに成分ごとに分析したところ、硫酸イオンが含まれていた場合は発作の率が10%高くなるという結果が出た。




四日市喘息(Wikipedia)

日本初の本格的な石油化学コンビナートである四日市コンビナートが建設された事によって、1960年代に四日市市は急速に工業化された。工場の生産活動で大量の亜硫酸ガス(硫酸ミスト)が大気中に排出された。地元三重県の三重大学医学部公衆衛生学教室に所属していた吉田克巳教授などの医学者や環境学者は、原因不明の喘息などの疾患の原因について学術調査を行なった。公害患者が発生した塩浜地区が、四日市コンビナートの亜硫酸ガス排出源の風下の位置であり、地理的に亜硫酸ガスの着地点でもあることから、亜硫酸ガスの濃度が高い塩浜地区で喘息発作が多発したので、四日市ぜんそくは亜硫酸ガス(二酸化硫黄)や二酸化窒素や二酸化炭素の増加が原因であるとした。昭和30年代に三重県四日市市で(塩浜地区)に第1コンビナートが操業を始めた事を発端とする。公害対策として排出量の規制が行われた。四日市公害(四日市ぜんそく)によって悪名の意味で四日市市の知名度が向上した。



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この記事へのコメント

匿名
2015年01月22日 08:49
「PM2.5は中国からやってくる説」が巷間で堂々と言われているが、九州の五島列島での観測値よりも本州の西日本以東での観測値が多いので、日本国内にPM2.5発生源があるのは明らかだ。

記事中の、
「大気中の微小粒子状物質「PM2・5」に含まれる特定の物質が」は、
「大気中の微小粒子状物質「PM2・5」に付着している特定の物質が」が正しい。

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