「失敗は伝染する」が「成功が伝染する」ためには受け手にも実力が必要

下のWithnewsの記事を読んで私が思ったことです。忠実に記事の内容に側しているわけではありません。

上手(一芸に達したもの)は下手(初学者)が何を考えているかわかるし、その結果がどうなるかの予想もつく。従って、上手は下手と同じような誤りを犯すことはない。これが一般的な認識でしょう。従って、一芸に秀でたいならば、守破離、まずは上手を真似る、時期が来れば少し自分のものを入れてみる、そして上手になれば自らの道を歩んでいく。ここまでになれば人に影響を与えることはあっても人から影響を受けることはない、と一般には考えます。

上手が下手から影響を受けないというのがこの師弟関係の根源にあります。しかし、上手も下手に大いに影響を受けるというのが下の記事が示しているところです。下の記事の事象は熟練者ゆえに起こった悲劇でしょう。熟練者でなかったらこのようなことは起こりえないと思われます。

人に物事を教えていたら、こちらの常識までおかしくなってきた、という経験は誰もが持っていることかもしれません。確かに、上手といえども人は人より影響を受けます。受けてしまいます。これは人が学習能力を持っているということの現れだと思います。これは「離」の境地に達した人にでも起こり得ることのようです。記事では、世界の超一流のサッカー選手がこのことを示しています。

下手は上手から知識や技能を吸収する。これは確かなものを吸収するわけですから利は大いにありますがこれによって生じる問題は少ないでしょう。このとき、教える上手は、確固たる知識や技能が必要となるわけです。人に物事を伝授するということは、思っているよりも大きな覚悟とエネルギーを必要とすることかもしれません。

話は飛びますが、下の組み合わせで、下手-下手のケースでは進歩が遅いかもしれません。やはり良い先達の存在は重要と思われます。上手-上手の組み合わせは? 今までになかったものが生み出されるかもしれませんね。偶然(セレンディピティ)の積み重ねによって。




Withnews 1月22日

PKの失敗、なぜ伝染する? 他人の動き無意識に予測、失敗も伝染

 サッカーのPK戦など、スポーツでの失敗プレーが、他の選手に伝染するのはなぜか。「下手な人のプレーを見たら、熟練者も下手になった」という研究結果が発表されました。他人の動きを無意識に予測してしまう、脳の動きにあるようです。

(中略)

 素人が投げた映像を熟練者に見せ、その動作から、的のどこに当たるか予測してもらった後、実際に素人の矢がどこに当たったのかを伝えました。これを繰り返すと、熟練者は、素人がどこに矢を命中させるかわかるようになり、予測精度は高まりました。その後、熟練者にも矢を投げてもらうと、熟練者の予測能力が上がるにつれ、命中率が下がったのです。

 別の熟練者には、素人が投げた矢の命中結果を教えませんでした。当然、素人がどこに矢を命中させるか予測する精度は落ちました。予測能力が上がらなかった熟練者に矢を投げてもらうと、プレーに影響は出ませんでした。

 「下手な人のプレーを見たら、熟練者も下手になった」という結果から、人の動きを見てそれを理解(予測)する脳の働きは、自分が同じ動きをするための脳の働きと共通点があることがわかったそうです。



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この記事へのコメント

匿名
2015年01月23日 11:48
このような研究?を「とんでも研究」と呼びます。

失敗することが成功することよりも当たり前なので「失敗は伝染する」という関係があるかのように錯覚する。 これは錯覚というよりも妄想です。

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