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zoom RSS 死後の世界への一里塚として考える 土葬、火葬、それとも液中火葬

<<   作成日時 : 2015/04/17 21:38   >>

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世の中に間違いのない真実などというものはないと断言したいところであるが、ただ一つ間違いのない真実があるとすれば「人は必ず死ぬ」という事実である。厳密には、あなたが死を免れた人間を単に知らないだけ、と言われればそれまでではあるが、そんな確率は無限に小さく、今まで地上に生を受けた人の数にその確率を掛け合わせると、得られる数字はまた限りなくゼロに近づくものと考えられる。

人は1日生きれば1日死に近づいているのである。

さて、誰しもが先のことと考えているこの死が我が身に起こった時、その後の意識はないわけであるから、どうでも良いといえばどうでも良いのだが、あなたは土葬派ですか?火葬派ですか?

地域によっては決まりもあるが、土葬は薄暗い場所に閉じ込められるようで嫌だし、火葬はきっと熱いだろうなどと、あらぬことを考えてしまう。樹木葬や海への散骨は響きは良いがこれも火葬を経ての話である。一時はやった宇宙葬もそうである。案外、木花の根元に土葬してもらうのが、四季が感じられてよいかもしれない。

海外ならばそのまま液体窒素で保存する方法や、防腐処理を施す方法も採られているが、日本ではそこまではやっていない。

ここまでは、よく知られた方法の列挙であるが、「液体火葬」なる聞きなれない方法が米国では実施されているようである。これは、150℃の苛性ソーダ水溶液で人体を加水分解してしまおうというものである。タンパク質やコラーゲンはアミノ酸に分解され、脂肪などはグリセリンと油脂に分解される。かくして、骨以外の人体構成要素は溶液と化することになる。火葬と違って比較的きれいな形で骨格は残ってくるだろう。

ただし、油脂と苛性ソーダと聞くとナチスの人間石鹸を想像してしまうのでイメージは良くない。さらに、単純な疑問としては人体を構成していたかなりの部分から得られた、タンパク質とグリセリン、そして油脂成分を含む水溶液は一体どこに行くのだろうか。樹木に散水してもらえれば木の一部に融合できるので良いかもしれない。

この方法は、昔、木の葉をアルカリ水で処理して葉脈だけを残し、それを着色して本の栞を作ったのと似ている。あるいは、亜臨界状態の水で食品残飯を分解し、魚などの骨よりリン酸カルシウムを回収する技術にも似ている。

考えてみるにこの方法も釜茹での刑であるが、将来、省資源と脱CO2が激しく叫ばれ始めると、案外この方法も市民権を得るかもしれない。誰それの頭蓋骨と明記されて先祖代々の墓に納められるのも、考えてみるに子孫に親近感を持ってもらえてよいかもしれない。


ギズモード・ジャパン 4月16日

遺体は溶かす方がエコ、でも…な「液体火葬」って何?

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いきなり恐縮ですが、人体って死んでしまったら、生きた細菌と死んだ細胞が詰まった袋です。放っておくとどんどん腐ってしまうので、その前に火葬や土葬したり、そのさらに前に「エンバーミング」という防腐処理をしたりします。最近では新しい手法として、アルカリ性の液体を使って溶かす「液体火葬」なるものがあります。その処理方法は「アルカリ加水分解」といわれるものです。

アルカリ加水分解とは、熱と圧力、そして水酸化カリウムや水酸化ナトリウムといったアルカリ性物質で通常の腐敗プロセスを高速化するものだと考えられます。遺体は80ガロン(約300リットル)くらいの水が入った鉄の容器に収められ、それが華氏300度(摂氏150度)くらいに高温化されます。これによって微生物や人間版狂牛病を起こすプリオンとかも破壊されます。1〜2時間もすると、遺体のほとんどは液体化しています。残った骨の残骸は取り出され、灰になります。

遺体が自然に腐るのと同じことを超短時間でするだけなので、液体火葬は環境負荷が非常に低いんです。水はたくさん使いますが、発生する二酸化炭素は火葬の4分の1で、必要なエネルギーも8分の1にしかなりません。また欧米では一般的なエンバーミングをすると、毒性のある化学物質もたくさん使います。つまり液体火葬は非常にシンプルでエコで、しかもあとには伝統的な火葬と同じものが残るんです。


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
死体液化装置とゴミ焼却場を同じ所に造れば溶かした液体人間のリサイクル利用にゴミ焼きの燃料にできるのでゴミ焼き発電のコンバインドサイクルで一挙三得だ。
匿名
2015/04/18 16:02
匿名様

いまは夢物語のような話をしていますが、最近はなにでも合理的に、という風潮が強くなっています。会社では、親族がなくなった時のおしらせのほとんどが「家族葬で」という啓示となり、香典もなくなりました。昔は九州であろうと北海道であろうと、葬儀の場まで課長が出向かなければならなかったのに。大きな変わりようです。
この合理主義。こういえば聞こえがいいですが、人間関係の希薄化が進めば、匿名様のご意見も案外正鵠を射たものになるかもしれません。
畑啓之
2015/04/18 20:53
それをグロバリゼーションと呼ぶのだそうです。
匿名
2015/04/19 08:36
ついでに、

写真の液化装置は火葬場の釡のように見えます。

「骨を拾う」という言葉通り死体焼却の後に骨さえ拾えれば火葬であれ液化(骨は中和乾燥する)であれ違和感は全くないと思います。
匿名
2015/04/19 08:40

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