またしてもノバルティス、白血病の重篤な副作用を隠し続けたのは企業風土?

ノバルティスファーマはノバルティスの日本法人。本日の新聞記事に白血病治療薬に重篤な副作用があったのに、その症例を報告していなかったとある。新聞記事には具体的な薬名が記されている。

ノバルティスファーマのホームページで情報を得ようとすると、「副作用症例の社内調査に関する報告について(10月1日)」が見つかる。しかし、このサイトは実に不親切で、具体的にどの薬でどのようなことが起こったかはわからない。引用すると、

「7月31日に、国から改善命令を受けた副作用報告遅延について、薬事法の副作用要件に従い、社内で集められた情報の範囲で重篤かつ因果関係が否定できないとしてPMDA(注釈、医薬品医療機器総合機構、この注釈は私が付けた)に報告したものは、3,878症例でした。現時点での自社評価に基づく報告においては、がん領域の薬剤が約9割を占めています。」

何も言わないわけにはいかないから、簡単な文書(12行)を掲載したというところだ。

企業文化というものがあるが、ノバルティスの企業文化はどうなっているのだろう。儲かれば良いということなのだろうか。リーマン・ショックの病根とどこが異なるのだろうか。

会社は信頼を失っていくが、恐怖におののきながら、そこの薬を使い続けなければならない患者は一体どうすれば良いのか。考えてしまう。



毎日新聞 10月1日

ノバルティス:重い副作用、新たに1299例

 製薬会社ノバルティスファーマ(東京)は1日、白血病治療薬など複数の薬に関係する1299例の未報告の重い副作用情報が新たに判明したと発表した。因果関係は不明だが死亡例もあるという。8月に公表した2579例と合わせると計3878例になる。厚生労働省が薬事法違反の疑いで調査する。

 新たに重篤な副作用が分かったのは、白血病治療薬イマチニブ(商品名グリベック)621例▽ニロチニブ(同タシグナ)299例▽鉄分除去薬デフェラシロクス(同エクジェイド)152例など。



ノバルティス(Wikipedia)

チバガイギー社とサンド社という、スイスを拠点とする製薬会社2社の合併によって1996年に設立された。
医薬品企業の中では現在のところ売上高世界ランキング第2位である。医療用医薬品の売上高においては、2012年に世界ランキング第1位となった。

不正行為
(1)アメリカでの違法マーケティング
(2)ディオバン臨床研究への関与
 高血圧の治療薬「ディオバン」(一般名はバルサルタン)の臨床研究に、ノバルティスファーマの社員が身分を秘匿して参加していた。更に、社員はデータ解析に関与した疑い、また研究はデータが操作され、ディオバンが他の薬よりも優れているかのように偽られた疑いが強い。これらの研究を根拠としたディオバンの「効果」はノバルティスによりさかんに宣伝され、年間1000億円以上を売り上げられた年もあった。問題は2013年に発覚した[10]。

(3)白血病薬研究(SIGN研究)への関与[編集]
 東京大学医学部附属病院(東大病院)血液・腫瘍内科教授の黒川峰夫、講師の南谷泰仁を中心として2011年に始まる白血病薬の臨床研究「SIGN研究」においては様々な問題が2014年に明らかになり、その中でノバルティスの不正な関与も重大である。SIGN研究はノバルティスが販売する薬タシグナ(一般名はニロニチブ)への他の薬からの切替えの効果を調べるものである。問題点は少なくとも以下が挙げられる:(続く)


          ブログ一覧に戻る        ホームページ「アルケミストの小部屋」に戻る


"またしてもノバルティス、白血病の重篤な副作用を隠し続けたのは企業風土?" へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント