「個人の成長」=「現状に対する不満」×「強靭な精神力・意志」×「洞察力」

心理学者のクレア・グレーブスの言葉に、「個人が成長するためには、現状に対する不満、強靭な精神力・意志、そして洞察力が必要」というのがあるそうです。

「現状に対する不満」はこうありたい、こうあらねばならない、と言い換えても良いでしょう。あるべき姿と現実のギャップ、いわゆる問題です。この問題が認識できるからこそ、成長の方向、目標が設定できるわけです。

「強靭な精神力・意志」は説明の必要はないと思いますが、不満を解消するためには自分自身への甘えは許されないということです。

「洞察力」は「物事のありようを直観的に見抜く能力」です。天性のものか、努力すれば獲得できるものかという議論が出てくるとは思いますが、ともかくこれがなければコンパスを持たずに航海することになります。

「個人の成長」=「現状に対する不満」×「強靭な精神力・意志」×「洞察力」

掛け算ですからどれが欠けてもいけないということになります。最近の恵まれた教育環境、家庭環境においては「現状に対する不満」や「強靭な精神力・意志」が低下しているのではないかと心配です。

「個人の成長」となっていますが、これを「企業の成長」と言い換えても通用してしまうところは面白いです。


さて、似た言葉として土光敏夫氏に次のものがあります。また、その言葉を聞いて、松下幸之助氏がそれは厳しいのではないかと言ったとか。土光氏の作り出した環境においては、「問題の認識」「達成に向けた強靭な精神力・意志」「問題の本質を読み解く洞察力」の全てが求められます。この3つ全部が揃う者は「知恵を出せ」。どれか一つでも欠ける者は汗をかけ。「精神力・意志」のないものは去れと言っているわけです。土光氏の時代の会社は厳しかったのですね。今はどうでしょう?


土光敏夫(Wikipedia)

土光 敏夫(どこう としお、1896年(明治29年)9月15日 - 1988年(昭和63年)8月4日)は昭和時代の日本のエンジニア、実業家。

石川島重工業・石川島播磨重工業 社長、東芝 社長・会長を歴任、母が創立させた橘学苑の校長も務める。日本経済団体連合会第4代会長に就任し、「ミスター合理化」として土光臨調でも辣腕を振るう。「メザシの土光さん」としても親しまれた。

「知恵を出せ、それが出来ぬ者は汗をかけ、それが出来ぬ者は去れ!」

但し松下幸之助はこの言葉を批判しており、「あかん、潰れるな」と呟いたといわれている。「『まずは汗を出せ、汗の中から知恵を出せ、それが出来ぬ者は去れ!』と云うべきやね。本当の知恵と言うものは汗から出るものや」と秘書を務めた部下の江口克彦に語っており、敏夫の語録を真似した経営者は失敗し倒産したという。[5]


          ブログ一覧に戻る        ホームページ「アルケミストの小部屋」に戻る



"「個人の成長」=「現状に対する不満」×「強靭な精神力・意志」×「洞察力」" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント