正倉院の校倉造り(あぜくらづくり)は倉内への湿気の侵入を防ぐか?

正倉院の大修理が修了して、一般に公開されたと報じられた。正倉院展の会期(平成26年10月24日(金)~11月12日(水) 全20日)に合わせての公開となったようだ。

読売新聞 10月25日
大修理終えた正倉院、3年2か月ぶり外観を公開
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正倉院は小学校の教科書にも出てきたし、また、小学校の修学旅行でもコースに入っていた。正倉院と聞くと反射的に校倉造り(あぜくらづくり)と出てくる。三角形の木材を組み合わせた外観だ。教科書によると、湿度の低い時は木材から水分が抜けるので木材と木材の間に隙間ができ、外気を倉の中に取り込む。一方、湿度が高くなると木材が水分を吸って膨張するので木材と木材の間の隙間がつまり、湿気の侵入を防ぐとの説明である。

昔は、この説明を聞いてなるほど、と思っていたが、正倉院(Wikipedia)の説明を見るとこのロマンは虚しく崩れ去る。曰く、

校倉の利点として、湿度の高い時には木材が膨張して外部の湿気が入るのを防ぎ、逆に外気が乾燥している時は木材が収縮して材と材の間に隙間ができて風を通すので、倉庫内の環境を一定に保ち、物の保存に役立ったという説があった。しかし、実際には、重い屋根の荷重がかかる校木が伸縮する余地はなく、この説は現在は否定されている[11]。
11.^ 建築史家の鈴木嘉吉は校木収縮説を明確に否定しており、正倉院事務所長を務めた和田軍一も否定的見解を述べている。(鈴木嘉吉「新国宝 正倉院正倉」『月刊文化財』407号、第一法規、1997および和田軍一『正倉院案内』、吉川弘文館、1996、参照)


兵庫県の丹波篠山でこのような民家を見つけたが、これも外見の美のみを狙ったものということになるのだろうか。
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